いーじゅーわ~か~

30代企業内研究者のキャリア、資格試験の勉強など

転職エージェントの種類・傾向

仕事をしていると他社への転職も視野に入れ、転職活動をすることがある。

希望する会社に直接応募することも可能だが、転職エージェントを介した方が色々な会社を紹介してくれるので、転職活動に慣れていない場合は無難である。

 

私もこれまでに転職活動をした際は、エージェントの方々にお世話になった。

結果的に他社に入社せず終了したが、転職活動を通し色々なエージェントとお会いした。

転職エージェントにも種類が色々あり、その特徴にも傾向があると感じたので、今回は私の転職活動の経験とともに述べる。

 

このブログの筆者について

  • 社会人2年目と4年目に計4人の転職エージェントと面談
  • 転職活動をしたものの他社へは転職せず現在に至る

 

転職エージェントの全体的な傾向

転職エージェントは他社に入社させることで入社先から報酬をもらう形を取っている。ビジネスでやっているのであってボランティアではないため、無期限にいつまでもだらだらと付き合ってくれるわけではない。

また、表向きは「今は転職する気持ちが無くても、自分の市場価値を知るためにとりあえず面談・面接しましょう!」と言ってくれていても、最終的にはどこかしらの会社に転職させたいというのがエージェントの内心である。

 

転職先の推定年収を示してくれることもあるが、もらえる賞与の額が普通〜良い評価の人がもらえる額を基準に示してくることが多い。

しかしながら、入社したての1年目は入社先での成果が少なく、賞与の額が多くないことがある。例えば、期の途中で転職する場合、賞与の額が満額もらえないorその期は寸志程度の額といった会社もある。

入社先ではそのような事情はないのかエージェントに質問しても、わかっていないのかそこら辺の意図を汲んだ年収をわざわざ示してはくれない。

 

ここら辺の前提を踏まえつつ、私が実際に会ったエージェントの特徴を述べる。

 

1. 最大手の転職エージェント

私は社会人1年目の終わりに仕事で関わっていた事業が終了となり、この先どうしようかと悩んだ。そこで第二新卒の枠で他社に転職できるように、社会人2年目の初めに転職活動をした。

 

新卒のときの就職活動と違い、周りに転職活動をしている知り合いや1社目を辞めた同期などがおらず、転職活動のやり方がわからなかったので、転職と言えば真っ先に思い浮かぶ有名な某エージェントサービスを利用した。

 

このとき会ったエージェントの方は親切で、内定に至るまでの面接のフローや転職活動にかかる平均的な期間など転職活動のいろはを教えてくれた。最初に利用して良かったと思っている。エージェントの方に従い、いくつかの会社に応募し面接を進めることで無事内定も得られた。

 

しかしながら、私は転職活動をしつつも、社会人1~2年目で当時の会社の状況、特に職場の人の良し悪し/持っている技術などを十分理解しないまま、本当に他社に入社しても良いのだろうか/もっと今いる会社から得られるものは無いのだろうかと、内心悩んでいた。

そのときにたまたまエージェントの手違いで、エージェントとその上司がやり取りしているメールが私に送られてきた。

メールには「○○という方(私)が、内定が出たのに承諾を渋っていたり、選考をこれまで色々辞退したりしており、他社に転職する気が見られません。△△さん(その人の上司)からも直接何か言ってもらえませんか」的な内容が書かれていた (作り話ではなく、実話です)

 

その後、その上司とエージェントの方から謝りの電話が来たが、エージェントの内心を知る良いきっかけとなった。

表向きは私の気持ちを汲んでくれていそうだったが、結局のところ他社への入社を最終ゴールにしているようであった。

エージェントサービスはビジネスであってボランティアではない」という私なりのメッセージの由来となる体験であった。

自分の中で迷いもあったため、このことをきっかけに当該エージェントとの転職活動は終了した。

 

2. 大手の転職エージェント

1つ目のエージェントとの後味が悪く、自分の迷いも上手く解消できなかったため、もう1つエージェントサービスを利用した (今振り返ると当時は色々悩み、すごく迷走していたと思う)。

 

1つ目と同様、転職と言えばすぐに思い浮かぶ大手のエージェントサービスを利用した。

このとき対応していただいたエージェントの方は、無理やり他社に入社させようとはしてこない方であった。

 

面談の際に、転職活動というものに内心色々迷っている・悩んでいることを伝えたところ、無理に面接に進まず、もう少し今の会社で働いて様子を見てみたらどうでしょうと言ってもらえた。そこで私の中でも踏ん切りがつき、結局他社に転職しないまま、社会人2年目の転職活動を終了した。

 

3. ダイレクトスカウト型

そこからは仕事に勤しみ、自分から転職エージェントに相談することはなくなった。社会人3年目の終わりを迎えた頃、職場に私宛に電話がかかってきた。内容を聞くとスカウトの電話であり、スカウトはこんな形で来るのかとびっくりした(内心少し喜んだ)。幸い電話がかかってきたのも朝早くで職場に人が少なく、私が直接電話を出たので周囲にもスカウトの話はバレずに済んだと思っている。

 

ネットで調べてみるとスカウト型のエージェントサービスとして有名な会社の方であったので、個人用のメールアドレスで何回かやり取りした後、後日カフェでエージェントの方と面談をした。

 

「現時点で転職する気がなくても自分の今後のキャリアや市場価値を確認するためにも面談しましょう」とのことで面談したが、同業他社への転職を勧められ、業務内容や推定年収が書かれた採用情報を見せられた。

 

聞いてみると同業他社で若い人向けの求人が出ており、同じ業界の企業が出している研究論文を頼りに、論文の著者で若そうな人に手当たり次第連絡しているようであった。

 

私は過去に業務で関わっていた研究テーマに関し、論文に共著者として混ぜていただいていたため、たまたまお声がかかった形であった。

主著ではなく、とても自分の実績とは言えるものではなかったので転職の話は丁重にお断りした。

 

「今転職する気がなくても、今後も続けてやり取りしましょう」と言ってもらい、その後も何回か採用情報のメールを送ってもらっていたが、自分の中で転職するつもりがないと決断し、その旨を伝えて以来、連絡は来なくなった。

 

4. ダイレクトスカウト型その2

4年目の終わり頃に私用携帯宛に転職エージェントから今度面談しましょうと連絡が入った (どこから漏れたのかわからず当時すごくびっくりした)。

今すぐ転職するつもりがなくてもOKという決まり文句を受け、とりあえずカフェで面談をすることにした。

 

3つ目のエージェントサービスとは違い、スカウトサービス専門のベンチャー企業の方で50代ぐらいのおじさんであった。

どうやら私が勤めている会社を昔辞めたらしく、同業社間の転職を担当しているとのことだった。

 

会ってみたところ現在私が勤めている会社を昔勤めていたとのことで、会社の悪いところを1時間ぐらいひたすら話し続け、転職する気持ちにさせてから具体的な採用情報を紹介するという形であった。

 

こちらの言い分は全く聞く耳を持たず一方的に話し続けるのと、会社の悪口をひたすら言われて嫌な気持ちになったので、紹介の途中で転職する気はない旨を伝えて帰った (この話も作り話ではなく実話です)。

 

この後、連絡を取り合ってなかったが、最近、約4年ぶりに会社のメールアドレス宛にこのエージェントからスカウトの連絡があった。以前会ったことはなかったことにし、まるで初めて連絡するかのような文面であった。転職する気もないので応答せずに放置している。

 

最後に

社会人歴が浅い、若い時期に転職活動のフローを経験できたことは良かったと思っている。

 

ただし、選考プロセスや内定を辞退した会社もいくつかあり、今後転職活動をする際は辞退した会社に再応募しても採用されることは無いだろうと感じている。過去に辞退したことがある人という印象を払拭するのは難しい。

 

転職活動をやる際は何となくではなく、覚悟を持ってやる必要がある。中途半端な気持ちは自分自身、エージェント、転職先、全員にとって良くない。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。