いーじゅーわ~か~

30代企業内研究者のキャリア、資格試験の勉強など

弁理士試験の勉強でやらなかったこと

先日まで1年9か月の間、弁理士試験の勉強をしていました。

 

大手の予備校に通っていたので、勉強の計画や進め方は、予備校のカリキュラムに乗っかっていただけでしたが、長期間の勉強を続けるに当たり注意していたことがあります。

 

今回は勉強の際に注意していたこととして、やらなかったことを述べます。

 

このブログの筆者について

  • 理系であり、勉強開始時は法律の知識なし
  • 仕事をしつつ、予備校に通い約1年半勉強
  • 令和5年度(2023年度)弁理士試験を受験し1回で合格

 

1. ノートまとめ

間違えた問題や覚えられない事項を一からノートにまとめ直す作業は原則やりませんでした。

 

弁理士試験は、特許法、意匠法、商標法などの膨大な量の法律の知識を網羅的に勉強する必要があります。覚えられていないことを漠然とノートにまとめようと思うと膨大な量になってしまいます。

私も勉強開始した頃にまとめノートを作っていたのですが、初めのうちはどこが重要なポイントかもわからず、予備校のテキストの内容を時間をかけて自分のノートに書き写す作業をしてました。そして、せっかく作ったにもかかわらず、大して見直さず、身になっていないなと思いノートまとめをやらなくなりました。

 

予備校のテキストや法文集などベースがすでに出来上がっている教材を活用し、足りないところだけを教材の空いているスペースに書き込み、情報の一元化を図っていました。また、なるべく書く作業に時間をかけないようにし、繰り返し見直すことに時間をかけるようにしていました。

 

ノートまとめは原則やらないと言いましたが、例外として、試験本番の直前になっても何回も間違える問題や覚えられていない事項についてはノートにまとめてました。ポイントとして、試験本番の直前期は勉強も最終段階に入っていて間違える問題や覚えられていない事項も限られています。ノートにまとめる量も少ないので繰り返し見直し、直前期に詰め込むようにしてました。

 

2. 一問を長時間かけて悩む

問題文や解説を読んでもわからない問題を長時間かけて悩むことはしないようにしました。

 

大学受験のときは、例えば数学の問題でパッと見でわからない問題でも、自分の頭でじっくり考えて何かしら回答できないか試行錯誤してから解答を見るようにしていましたが、弁理士試験の場合は、問われる知識や解法パターンが大部分決まっているので問題文を読んでわからない問題は潔く解答解説を見るようにしていました。

 

そして、解説を読んでもわからない場合は、5〜10分ぐらい調べ、それでもわからない場合は疑問点をメモしておき、予備校の先生に会った際に質問するようにしていました。一つの問題に30分〜1時間かけて悩むことはしなかったです。

 

勉強を開始した当初はわからないことだらけでしたが、問題集を解いて出た疑問点は解説ページのスキマの余白やポストイットを使って残すようにしておきました。問題集は3〜4周繰り返したのですが、回数を重ねるごとに、前回迷ったorわからなかった点も2, 3回目に読み直すと理解できていたことも多く、自分の成長を実感できました。

 

3. マニアックなことに深入りする

上記の2つ目の事項に関連しますが、問題で聞かれていること以上のマニアックな法律の知識には深入りしないようにしていました。

 

私も大学受験のときは、解答とは別の方向で解けないか、いわゆる別解を自分で考えるのが好きでした。また、ほとんどの人が知らないマニアックな知識を聞く問題を自分だけが解けると特別感があり、優越感に浸ってました。

 

弁理士試験の場合、マニアックなことよりも、皆が知っているor解ける問題を落とさないようにする必要があり、特定の分野に特化するのではなく、広く浅く、網羅的に勉強するようにしていました。

 

最後に

色々書きましたが、勉強法は人それぞれであり、結局のところ自分に合ったやり方を見つけ続けることが重要です。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。弁理士試験の勉強の何か参考になりましたら幸いです。