いーじゅーわ~か~

30代企業内研究者のキャリア、資格試験の勉強など

【M-1グランプリ2021感想】人の意見を聞くことの難しさ

M-1グランプリ2021で錦鯉さんが優勝してから早くも一週間が過ぎた。

 

M-1グランプリの審査の中で、ナイツ塙さんからハライチさんに対して「ラストイヤーでやりたいことをやり切って良かったと思う」というコメントがあった。

 

一方、オール巨人師匠からは、他のお笑い芸人が審査員の意見を聞いて自分たちの漫才を修正する姿勢を、「聞く耳を持っていて素晴らしい」と評価している場面もあった。

 

毎年M-1グランプリに挑戦するお笑い芸人の方々を見ていると、自分のやりたいことをやり切るか、人の意見に耳を傾け、素直に取り入れるかで葛藤している様子が伺える。

 

漫才は作品

お笑い芸人の方々が作る漫才やキャラは、その人達の作品と捉えることができる。

そして人の意見を取り入れて手を加えてしまうと、自分達が作り上げてきた作品・世界観が崩れる気がしてしまい、人の意見を受け入れることが難しいのも理解できる。

 

また、お笑い芸人以外にも芸術家やミュージシャンの方々も似たような状況があるのではないかと想像している。

 

研究者も似たような心境に

私も含めたふつうのサラリーマンが仕事をする際、自分のやりたいことは二の次にする必要がある。

本来、仕事において優先すべきは、お客様の意見であり、お客様を満足させることを第一に行動すべきである。

 

しかしながら、研究という仕事をしていると、ときに自分の意見を優先したくなるときがある。それは研究成果を論文にまとめるときである。

 

論文には審査があり、審査を通過するためには、ときに審査員(や上司)の意見を聞く必要が出てくる。

例えば、「この論文では、もっと○○に関して掘り下げて書いた方が良い」とか、「××に関する記述は丸々なくした方が良い」など。

 

これらの意見に全て素直に従うと、自分が元々書きたかった論文とは、方向性が変わってしまうこともある。

 

人の意見を取り入れても自分の作品は無くならない

審査員(や上司)の意見を取り入れて論文を直すことで、論文の方向性が少々変わることがあっても、論文および自分の研究がなくなることはない。

特に研究の場合、論文は採択されて終わりではなく、今後、半永久的に残り続ける。

そして自分の作品が、他の研究者に引用され、後世の研究の発展に貢献し続ける。

(ここら辺は、お笑い芸人の方々とは異なる点である)

 

結局言いたいこと

錦鯉さんは40, 50代のコンビであるが、年を取ってからも、人の意見に耳を傾けて、自分たちの漫才にうまく取り入れ、漫才を改良しており、大変素晴らしいと感じました。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

研究者 休みの日も研究のことを考える?

大学院時代、休日も研究室に行っていたことがある。

社会人になり、土日・祝日は原則仕事をしなくて済むようになった。

しかし、たまにふと「休日も仕事のためになることをしなくて大丈夫か?」と自問自答することがある。

 

今回は社会人を約6年経験し、たどり着いた私なりの休日の過ごし方を紹介する。

 

 

1. 勉強 (現在の仕事に直接関係あり)

 

仕事中にたくさんの論文に触れるが、業務時間だけだと十分に読めないことが多い。

そこで休日に、特に興味がある論文を時間を取って読むことがある。

また、今やっている研究内容に関して、もっと良いやり方がないか?とアイデア出しをすることもある。

仕事中と違い、明確な制限時間がないことで落ち着いて考えることができ、意外と良いアイデアが浮かぶこともある。

 

2. 勉強 (現在の仕事に直接関係なし)

 

新卒で入社して間もない頃は時間もあったため、休日はよくTOEICの勉強をしていた。

これは仕事で英語が必要という理由もあるが、TOEICの点数が高いほど、自分の市場価値が上がり、今後転職活動をする際にも、多少有利になるのではないか?と淡い期待があったからである。

入社時は650点ぐらいであったが、地道に3,4年TOEIC対策を続けて950点まで上げることができている。

結果的に社内外で評価してもらえたと感じているのでオススメである。

 

最近は読書の時間に充てることも多く、仕事の進め方に関する自己啓発本や投資や資産形成などのお金に関する本を読んでいることも多い。

 

3. 休む・趣味に没頭する

仕事が繫忙期で平日が業務に忙殺されているときは、休日はメリハリをつけて休むようにしている。

睡眠時間を確保し、ゆっくり過ごすことや、頭を使わずにできるジョギングをして運動不足とストレスの解消をしている。

他にも、GWや夏休みなどまとまった休みが取れるときは旅行にも行く。

 

最後に

一時、休日も仕事のことを考えねばと思いつめていたときもあったが、休日にやり過ぎて、休む時間がなく、平日の業務が失速するという本末転倒の状態になっていた。

改めてメリハリが大事と感じている。

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

研究は たいりょく勝負

研究を続ける際に、必要なものは?と聞かれたら、たいりょく(体力・耐力)を挙げたい。

 

1. 体力

一つ目のたいりょくは、体力(健康)である。

心や体が健康な状態でなければ研究を続けられず、成果を上げることができない。

 

ふだん私は以下の2点に気をつけている。

  • 睡眠時間
  • 運動習慣

基本的に毎日7時間は寝るようにしている。

これまでの経験上、自分が精神的に参ってしまうときは、睡眠時間が足りていない場合が多かったため、睡眠不足は避けるようにしている。

 

また運動習慣については、最低でも週に一度はジョギングをし、運動不足およびストレスの解消を図っている。

 

2. 耐力

もう一つは、耐力(忍耐力)である。

 

reject続きは精神的にツラい

研究者は、定期的に成果をまとめ学会や論文誌に投稿する。

そして査読審査を通し、一回でaccept(論文採択)となれば良いが、そう簡単にはいかない。

例えば、審査員からネガティブな意見が多々出て、reject(不採択)となることもある。

rejectの場合は、内容を修正して再度投稿することになるが、再びrejectになる場合もある。

 

ネガティブな意見やrejectの通知にも動じず、耐え忍ぶ力が必要と言えるが、私自身何回もrejectの通知をもらい続けて精神的にしんどくなったことがある。

 

 

独りで悩みすぎない

この状態を緩和するために、独りで悩みすぎないようにしている。

 

ふだん研究の改善につながることについては色々考えるが、今の研究内容と直接関係のないこと(例: 今後のキャリア)については、多少考えはしても、悩むまではしないようにしている。

 

また、ある程度自分の考えがまとまった段階で、可能な限り上司やチームメンバーに共有するようにしている。

そして問題を自分一人で抱え込まないようにし、独りで耐え忍ぶ量を減らしているつもりである。

 

最後に

研究に限らず、社会人として仕事をする上で、体力・耐力は大事だと思う。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

その専門用語 今必要ですか?

私は、ふだん発表資料を作る際、可能な限り専門用語を使わないようにしている。

 

専門用語があると

専門用語はその分野・業界に詳しい人ならスッと入ってくるが、馴染みのない人が聞くと途端に発表がわからないと感じてしまう。

そして、どうせ聞いてもわからないからもういいやと発表に嫌気がさして聞くのを止めてしまう恐れがある。

 

聞き手は必ずしも専門家ばかりではない

私がふだん仕事で発表するとき、聞き手は必ずしも私が研究している分野の専門家であるとは限らず、そもそも技術に馴染みのない方にすることも多い。

また学会発表であっても、幅広い分野の研究者・技術者が集まる学会であれば、専門家に特化した発表をしてしまうと、聞き手の大多数を置いてけぼりにしてしまう。

 

せっかく準備するのだから

私としてはせっかくがんばって発表準備をしたのに、聞いている方に「この発表は嫌だ、聞きたくない」と思われるのは残念だし、その中で発表続けるのは私としてもツラい。

 

せっかく時間をもらって発表するのだから、発表内容に少しでも興味を持って聞いてもらいたいと思っている。

なので発表準備をするときは、聞き手を配慮して「この専門用語ってここで使う必要あるか? 」、「もっとわかりやすい表現に置き換えられないか?」ということを意識している。

 

最後に

ということで、このブログでも可能な限り専門用語は使わないつもりです。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

【資料作成術】ワンスライドワンメッセージ

わかりやすい発表スライドを作るコツに「ワンスライドワンメッセージ」がある。

1ページのスライドに、言いたいこと(メッセージ)を1つだけ入れるというものである。

 

そもそも一番言いたいことは何か?

スライドがわかりづらくなる要因としては、一番言いたいこと(メッセージ)を明確にできていないことが考えられる (例: 〇が関パワポ)。

 

なのでスライドを凝り始める前に、そのスライドのメッセージは何かを今一度確認して欲しい。

そして、そのメッセージに沿ったキーワード、図を必要最小限入れることで、スライドがごちゃごちゃ混むのを防げる。

このとき余白を恐れないことも大事である。

 

その発表で一番伝えたいことは何か?

「ワンスライドワンメッセージ」に沿って資料を作ると、資料枚数が多くなることもある。

発表時間に対して、枚数が多くなっている場合、そもそも発表で一番伝えたいことを絞り切れていないことが考えられる。

この場合は、発表で一番伝えたいこと、および発表の流れをもう一度確認し、不要そうなページを補足資料に回すor思い切って削って欲しい。

 

ちなみに、個人的な体感としては、10分の発表では表紙や目次のページを除いて10枚程度が良いと思っている。

 

論文の執筆にも応用できる

「ワンスライドワンメッセージ」という考えは論文を執筆する際にも使える。

例えば、「1つの段落に1つのメッセージ」ということを意識すればパラグラフライティングになる。

特に段落の1文目にその段落で伝えたいことを込めることで、読者は文章の流れをつかみやすくなる。

 

まとめ

  1. 発表で一番伝えたいことを明確にする
  2. そのスライドのページで一番伝えたいメッセージを明確にする
  3. 情報が過多なら思い切って削る

 

このブログも1記事1メッセージで書かせていただきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

発表資料 作りこむ前に練習を

社会人、学生問わず、仕事・研究を進めていると、提案事項や研究成果などを他人にプレゼン・発表する機会がある。

今回は発表に向けて、資料を準備する際に注意すべきポイントを2つ紹介する。

 

ポイント

1. いきなりスライドを作らない

2. 作りこむ前に発表練習

 

1. いきなりスライドを作らない

私もよくやりがちだが、発表の予定が決まるとすぐにパワーポイントを開いて、資料を作り出したくなる。が、パワーポイントは一旦閉じる。

 

まずは、誰向けの発表なのか、一番伝えたいことは何か、持ち時間は何分かを整理する。

そして全体の流れを考える (例えば、研究発表であれば、背景、現時点の課題、解決策、やってみた結果、まとめという流れになる)。

 

次にどういうスライドを並べるか考えることになるが、このとき聞き手と持ち時間も考慮する。

例えば、想定される聞き手が技術に詳しくなさそうであれば、導入部分の説明を少し厚くする、発表時間が短い場合はスライドの枚数を少なくするなど。

 

全体の流れと各スライドで言いたいことがざっくり決まったらパワーポイントを開き、資料を作り始める。

 

2. 作りこむ前に発表練習

発表練習も資料作りの一環と考え、資料がある程度できたら練習に移る。

この段階では、資料は完成していなくて良く 、埋まっていないスライドがあっても可である。

また誰かに聞いてもらう必要はないが、実際に声を出してスライドを流してみることをおすすめする。

 

いざ声に出して流してみると、このスライドでは何を言いたかったんだ? 言いたいこととスライドが合っていないな等、発見できる。

そして練習して気づいたことをもとに資料を修正する。

 

練習と修正を何回か回すと、言いたいことに沿った資料ができあがるとともに、練習もそこそこ済んだ状態を作れる。

(がんばって資料作ったけど、全く練習できなかったorzという状況を防げる)

 

 

【研究室選び】必ず一度訪問を

大学4年生になると、理系の場合は研究室に所属することになる。

今回は研究室を選ぶ前にやるべきことを2つ紹介する。

 

1. ホームページを見る

まずは大学で自分が所属する学科の研究室をインターネットで調べる。私が見ていたポイントとしては実績と学生の割合。

研究室によっては、ホームページを更新していない研究室もあるが、最近の実績(学会発表や論文投稿)がない?と勘ぐっていた。

学生の割合については、一人の先生に対して学生が何人着くことになるか、留年している学生がどれぐらいいるかを見ていた(自分が留年するのは嫌であったため)。

 

また、研究室によっては、卒業した学生の就職先を公開している。その中に自分が就職してみたい企業があれば、就職活動をする際にプラスになる。

 

2. 研究室を訪問

そして興味がある研究室が見つかったら、一度研究室訪問することを強くおすすめする(最近だとオンライン座談会が主流?)。

ホームページに書かれている研究内容がすごく魅力的だなあと思っても、いざ先生や先輩と会って話を聞いてみると、何か違う?となることもある。

 

アポイントは、研究室のホームページに記載されている連絡先にメールする。

「配属の前に一度見学してみたい」という趣旨を伝えれば、忙しい先生も意外と時間を作って会ってくれる。

 

訪問する場合、時間帯は午後3時ごろがおすすめ (午前中は学生もいないことが多い)。