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【令和5年度弁理士試験】口述試験の成績開示と振り返り

昨年、令和5年度弁理士試験を受験し合格しました。

 

弁理士試験のうち、口述試験の成績を開示請求してみたので、届いた成績を公開するとともに口述試験の感想を書きます。

 

1. 口述試験について

口述試験は、面接試験のようなものです。

試験官から①特許法・実用新案法、②意匠法、③商標法の3科目に関する質問を受け、口頭で回答する形になります。

 

科目ごとに回答の内容、様子をもとにA, B, Cの3段階の評価がされます。

制限時間(10分程度)内に、用意された質問に答え切らない場合、その科目はC評価となると言われています。

(大体7分、10分、13分が経過したときにベルも鳴らされます)

 

そして、C評価の科目が2つ以上ないことが合格の基準となります。

例えば3科目の評価が、B, B, Cだと合格ですが、A, C, Cとなると不合格となります。

(予備校では、1科目は制限時間内に答え切れず終了となってもOKと教わります)

 

例年、10月下旬の土曜日 or 日曜日の2日のうち、いずれか指定された日に受験することになります。また、受験日ごとに問題も異なります。

 

私は2日目でした (あとから聞くと、令和5年度は1日目の方が問題が難しかったと思います)。

 

2. 成績と感想

↓が開示された成績表になります。

ほとんど黒塗りされています。

私の手元に届いた段階ですでに黒塗りされており、見えない状態になっていました。

(黒塗りの箇所は、試験官の方が試験当日に書いた採点のメモなどと思われます)

青塗りの箇所には、私の受験番号が記載されており、見えないように私が追加で塗りつぶしたものになります。

 

特許法・実用新案法、②意匠法、③商標法の3科目ともB評価でした。

 

以下、各科目の振り返りになります。

特許法・実用新案法

訂正審判や訂正の請求について聞かれました。

途中、条文の内容を、その文言に沿って答える問題があったので、貸与法文集を1回参照しながら回答しました。

 

制限時間よりも早く回答が終了した場合、試験官の方と雑談の時間になりますが、特許法・実用新案法はベルが鳴る時間よりもけっこう前に終了し、試験官の方と色々雑談したのを覚えています。

 

結果的にはB評価だったので、問題自体の難易度がそんなに高くなく、他の受験生も同様のできだったことや貸与法文集を1回参照したことが要因かもしれません。

 

②意匠法

秘密意匠制度について聞かれました。

貸与法文集は参照しませんでしたが、途中で質問に対し、求められている回答がすぐに出ず、試験官の方に助け舟(回答のヒント)を出してもらった記憶があります。

 

終了した時間もベルが鳴る前であり、試験官の方と雑談をする時間もありました。

結果的にはB評価だったので、意匠法も問題自体の難易度がそんなに高くなく、他の受験生も同様のできだったことや助け舟を出してもらったことが要因かもしれません。

 

③商標法

不使用取消審判について聞かれました。

3科目の中で言うと、商標法が一番難しく、回答に時間もかかりました。

ベルが1回鳴った後(7~8分経過時)に終了し、試験官の方と雑談をする時間もありませんでした。

また、途中で貸与法文集を2回参照しながら回答しました。

 

商標法もB評価でしたが、回答に終了した時間や貸与法文集の参照回数などが起因しているかもしれません。

 

最後に

成績が開示される前は①特許法・実用新案法、②意匠法のどちらかはA評価か?と期待していましたが、そんなに甘くはなく、全科目ともB評価でした。

 

しかしながら、口述試験ではC評価を2つ以上取らないことが鍵となるため、合格に必要なことは最低限やれたかなと思っています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。弁理士試験の勉強の参考になりましたら幸いです。