ふだん仕事で文章を読んだり、趣味で読書をしていると、普段使わない難しい単語や表現に出くわすことがある。
例えば、最近では「矜持(きょうじ)」という単語に出くわした。
辞書によると
自分の能力を優れたものとして誇る気持ち。自負。プライド。「―を傷つけられる」
という意味らしい (お恥ずかしながら意味を知りませんでした)。
このとき、自分の語彙力の無さを痛感する半面で、
「もっと誰もが知っている表現があるのにどうしてそんな難しい単語を使うのか?」
「矜持ではなく、自負、誇り、プライドという表現ではダメなのか?」
と思ってしまうことがある。
仕事で難しい表現は使わない
私は仕事で文章を書くor資料を作る際、可能な限り、難しい表現を使わないようにしている。
これは自分の文章や発表資料を、知識や経験が豊富な熟練の方から、知識や経験がまだ少ない若手の方まで、様々な人に読んでもらいたいという気持ちがあるからである。
もし文章や資料中に知らない単語・表現が出てくると、読み手や聞き手は、その意味を調べる必要が出てきて、手間がかかる。
また、読み手や聞き手が忙しく、意味を調べる時間がない場合、文章・資料の意図が正しく伝わらない可能性もある。
このような読み手や聞き手の負担を少しでも減らすために、私は難しい単語・表現をできるだけ使わないようにしている。
ちなみに、以前「専門用語は可能な限り使わない」という趣旨の記事を書いているが、こちらも同様の意図がある。
語彙力が高いと平易な文章を書ける
私は高い語彙力は、平易でわかりやすい文章を書くために活用できると思っている。
例えば、仕事で調べ物をし、内容を資料にまとめるという状況を考える。
もし元々の文章に難しい表現がある場合に、語彙力が高い人は、同様の意味で皆が知っている馴染みのある表現に置き換えることができる。
他にも、語彙力が高いと相手に合わせて、表現をより多様に変えることができる。
このように語彙力は、使い方次第で、読み手や聞き手の負担を減らすことに活用できる。
最後に
もちろん、文章を読んでいて意味を正しく理解する(意図を捉え間違えない)ためにも、語彙力は必要だと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。